小規模金融機関の人材開発
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概要
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本報告では、小規模金融機関の人材開発の現状について、主に職員100人未満の信用金庫を対象に考察する。今日、小規模金融機関は金融ビッグバンや金融再編といった金融界を襲う荒波に揉まれつつある。一方で、小規模金融機関は地域金融機関である(信用組合の場合、特定の職域などを対象としたものもある)。エリアこそ限られているものの、いわばフルバンク機能を有しているところが多く、大規模金融機関と同様あるいはそれ以上のレベルのサービスを要求されている。実際、小規模金融機関に対するニーズはまだまだ大きい。しかし、小規模金融機関が金利面で対抗していくことは難しく、こまめなサービス(店頭や渉外活動)により付加価値を高めていこうとする戦略を取るところが多い。そういった状況下では、個々の職員(経営者も勿論であるが)の能力レベルの差の影響がますます大きくなってくる可能性が強い。では、小規模金融機関の人材開発はどのように行われているのであろうか。本報告ではその概要を述べていくこととしたい。
- 日本マネジメント学会の論文
- 1999-10-30