エンジニアリング産業とアウトソーシングの係り合い
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
従来からエンジニアリング企業では業務の効率化やコストダウンを目的として広くアウトソーシングが採用されてきた.しかし, 最近の長引く不況の中でエンジニアリング企業は構造改革とビジネスモデルの転換を迫られている.こういう中でエンジニアリング企業のアウトソーシングは専門業務の企画から実施までのすべてを外部化するというフルアウトソーシングへ移行することが期待されている.こういう環境下でエンジニアリング企業はこれまでの製品の売り切りから, ライフサイクルを考慮したサービスの提供へとビジネスモデルを転換しつつある.欧米のエンジニアリング企業はすでにアウトソーシングの第3段階へと進化(日本は第2段階の初期)し, O&M分野, エンジニアリング技術分野, ビジネス支援分野への進出を果たしている.今後の日本のエンジニアリング企業でのアウトソーシングの進化の課題は (1)物づくりの強みを生かしたサービスとは何か? (2)フルアウトソーシングに向けて「雇用者満足」をコンセプトとした人材流動化のための人事制度の普及 であろう.
- 2000-08-15
著者
関連論文
- エンジニアリング産業とアウトソーシングの係り合い
- 2C14 技術のニーズ主導への転換 : 高度メンテナンスシステム検討の事例から(ニーズを見据えた研究開発2)
- 重要性を増すメンテナンスとエンジニアリング (特集 エンジニアリング産業の展望と課題)