悩み多きプロジェクト・マネージャへ贈る言葉
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概要
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プロジェクト・マネージャがプロジェクトを推進する過程で幾多の困難や不条理に遭遇した時, プロジェクト・マネージャはその困難さの程度に応じた精神的負担や軋轢を感じる.過度のストレスとなった場合はプロジェクト・マネージャを含むStakeholderの心的健康を害し, その結果プロジェクトそのものにも影響が出る結果となる.これを解決するためには二つの方法が考えられる.一つは科学的アプローチにより問題の発生を最小限にする手法を研究し適用することである.もう一つの方法は, このような精神的負担は避けられないものとして, この精神的ストレスの影響を最小限するための心の持ち方を確立することである.本稿では後者をテーマとしている.そのために, 仏教哲学をはじめ古今の哲人の言葉からプロジェクト・マネジメントに有効な哲理を探し出し, プロジェクト・マネージャの活動の中で活かせる考え方や心の在り方について考察した.プロジェクト・マネージャが適切なメンタリティーを維持しStakeholderに接すれば, プロジェクト・マネージャを含むStakeholderの心的健康が確保され, 彼らの役割・技術・能力を十二分に活かすことも可能となり, 最終的にプロジェクトの結果も望ましいものとすることが期待出来るであろう.
- 2000-05-15
著者
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