米国政府調達における動機付け契約の特徴と分類の考察 : 契約形態の整理と考慮
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概要
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ITプロジェクトにおける調達契約の内容や条件は,プロジェクトを成功する為の最も重要な要素の一つといえる.わが国のITプロジェクト契約では,請負または委任(準委任)の契約が主たる契約形態である.それに対して,米国での政府調達では,多くの契約形態を選択でき,プロジェクトの性質に合わせて組み合わせて適用されることが多い.適切な契約形態を用いることにより,発注者,受注者両者により公平な動機付けを行うことが可能である.本稿では,米国政府調達で適用される主要な契約形態を対象に特徴を述べた後,『動機付け』を主眼に,考察,分類を行った.これらの契約を適用する際に,プロジェクト・マネジャーが習得しておくべき契約の特性を紹介することを目的としている.米国政府調達では,動機付け契約が規定されておりインセンティブ型,アワード型の二つに分けられる.前者は評価対象がコスト,評価方法が関数適用であるのに対し,後者は,品質等の複数要素,採点式である点で大きく異なる.リスクと動機付けという観点から各契約形態の分類を行い,日本の商習慣も加味した結果,品質を重要視する場合のIT調達においては,FPAF(Fixed Price Award Fee)が適しているといえる.
- プロジェクトマネジメント学会の論文
- 2004-06-15
著者
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