脱臭用光触媒に関する技術開発とその展開(空気浄化を目指した最新の技術開発)
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概要
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二酸化チタン(TiO_2)の光触媒作用が大きな注目を浴び, 多くの研究機関や企業において光触媒の実用化, 商品化を目的とした研究開発が活発に進められている.その範疇は, NOx等の大気浄化, 脱臭, 抗菌, 防汚, 水質浄化に至り, 光触媒関連の国内市場は2001年度において400億円から500億円といわれ, 現在も拡大の方向にある.その背景には, (1)TiO_2が人畜に無害な金属酸化物であること, (2)TiO_2のプライスが比較的安価なこと, (3)TiO_2は380nm以下という可視光に近い紫外線領域に光吸収があり, 自然光, 蛍光ランプ等の安価な光源が利用できること等, TiO_2に備わる優れた安全性, 経済性がある.当社は脱臭ビジネスの核として光触媒を位置付け, 脱臭用の光触媒フィルター, 光触媒モジュールあるいは光触媒脱臭装置の開発, 商品化を展開している.そもそも「臭い」とは有機物の集合体であり, 脱臭分野は光触媒の特性が充分に発揮できるフィールドである.本報告は, 光触媒に関する当社の開発技術を紹介することにより, TiO_2のもつポテンシャルの高さを示すものである.
- 社団法人大気環境学会の論文
- 2002-09-11
著者
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加藤 真示
(株)ノリタケカンパニーリミテド研究開発センター
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岩田 美佐男
Noritake Company Limited
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岩田 美佐男
(株)ノリタケカンパニーリミテドsdp1
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加藤 真示
(株)ノリタケカンパニーリミテドsdp1
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加藤 真示
(株)ノリタケカンパニーリミテド 開発・技術本部 戦略開発センター環境システム開発グループ
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