マンゲビーンの耐塩性品種のスクリーニング
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概要
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在来品種及び導入品種を含むマングビーン(Vigna radiata L.)27品種を共試し, 発芽期及び苗立ち期におけるNaCl耐性の評価をした.NHM 18,RC 71-27,Pak 45588,Pak 45600,Pak 45604及びPak 45605の6品種は, NaCl50ミリモル及び100ミリモル処理による発芽率の低下は殆ど見られず, 一方, Pak 22,NHM 37,V 6601及びPak 45601の4品種のそれは著しく低下した.また, Pak 45588,Pak 45589,NM 121-25,RC 71-27及びV 6601は, NaCl処理による発芽勢の低下は少なく, 一方Pak 22,NHM51,NHM 74,Pak 45596のそれは, 他の品種より低かった.苗立ち期の実験においては, NM 121-25,Pak 45600,Pak 45601及びPak 45603の4品種だけが, 40ミリモルのNaCl溶液中で生き残り, 他の23品種は死滅した.NaCl溶液中での生長量は, Pak 45600及びPak 45603が最高, Pak 45601は中間, NM 121-25は最低であった.発芽期の耐塩性と苗立ち期の耐塩性との間には何の関係も認められなかった.しかし, マングビーンの各生育段階において, 耐塩性に大きな変異のあることは, 繰り返し行う選抜を通じ, マングビーンの耐塩性の改良に役立つであろう.
- 1990-08-25