タイ東北部における小規模ゴムプランテーションによる森林再生
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概要
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森林資源が急激に破壊されたタイのように, 森林再生は多くの国で行わなくてはならない政策である.しかし政府単独ではこの事業を達成することは出来ない.そのためには長期間の作物収穫を維持できる土壌能力を考えるだけでなく, 経済的な可能性や住民の受け入れ体制も考慮して, 私企業の活動を推進する必要がある.森林地域の維持や, 収入の増加, 農村地域からの移住の減少等を目的として開発を行うためには, 小規模農家がその対象とされる.本研究ではゴムがタイ東北地域で成長する能力があることを見い出している.ゴムの一周期での利益は, 本地域で一般的に栽培されているキャッサバに比べて高い.しかし初期での多くの調査や収穫までの長い期間は, 補助金が無いと小規模農家にとっては非常に重荷となる.地区には多様な自然条件があるため, 全てがゴムに適合しているわけではない.しかしプロジェクトの十分な奨励や小規模農家に対する補助金の信用を与えることで, この地区でのプロジェクトは可能となる思われる.
- 日本熱帯農業学会の論文
- 1993-09-01
著者
-
富田 正彦
宇都宮大学
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ウェーバー カール
Division Of Human Settlements Development Asian Institute Of Technology
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ピンニアム ナルモン
宇都宮大学農学部
-
ピンニアム ナルモン
Faculty Of Agriculture Utsunomiya University
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