13-8 CATV用音声搬送波減衰器
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概要
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CATVでは隣接チャンネルを利用して画像を送ることが出来る。隣接チャンネル伝送をするためには, 隣接チャンネル間の映像搬送波レヘルを揃えることと, 音声搬送波のレベルを映像搬送波のレベルに対して約20dB減衰させる必要がある。又音声搬送波のすぐ下0.92MHzの所にはカラーのサブキャリアがあるので音声搬送波減衰器の影響を此のカラーのサブキャリアにまで及ばせたくない。即ちVHF帯で音声搬送波を10数dB減衰させ, その下側0.92MHzの所にあるカラーのサブキャリアはそのまゝ通す減衰器が必要である。そして此の減衰器は振動, 温度変化に対しても安定でなければならない。音声放送機の出力は映像放送機の出力の1/4で放送しているので6dBのレベル差があるが放送用空中線で放射されてから受信空中線で受信するまでの過程で此の割合は変化するので受信空中線出力で見た音声-映像搬送波比は受信空中線の位置によって相異する。CATV用幹線に送り出すときは音声-映像搬送波比を約20dB必要とするので, 音声搬送波減衰器の減衰効果は数dBから10数dB迄可変である必要がある。 此のような条件から, 安価でQが高く, 且つ減衰量可変が構造として同軸共振器を用いた音声搬送波減衰器が電気的機構的に最適であろうと考えられ試作, 実験を行った。
- 一般社団法人映像情報メディア学会の論文