VTRにおけるディジタル化音声の多重記録方式
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概要
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本論文では, 家庭用VTRにおける音声信号処理にPCM方式を用い, ディジタル音声信号と映像信号を深層多重記録する方式および実験結果について述べる.深層記録系については, 記録波長と記録の深さの関係を考察し, 記録再生特性を明らかにした.そして, CD, DATと同等の情報量2.6Mb/sのディジタル音声信号を映像信号と共に深層多重記録できることを見出した.また, 多重化におけるクロストークについては, 映像ヘッドと音声ヘッドのアジマス角度にオフセットを持たせても低域色信号へのクロストークが解決できず, 低域成分の少ないディジタル変調方式を検討した.磁気テープの非線形を考慮するとオフセット4相差動位相変調方式(O-QDPSK)が色信号への妨害に対し最適であることを見出した.以上の結果に基づき試作を行い, SP, EP両モードともデータ誤り率10^<-4>以下, 映像信号への妨害もほぼ皆無にでき, 実用化への見通しを得た.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1991-09-20
著者
-
竹内 敏文
株式会社日立製作所マルチメディアシステム開発本部
-
三浦 邦昭
株式会社日立製作所東海工場
-
竹内 敏文
日立
-
尼田 信孝
日立
-
野口 敬治
(株)日立製作所 映像メディア研究所
-
荒井 孝雄
株式会社日立製作所家電研究所
-
竹内 敏文
株式会社日立製作所ディジタルメディア開発本部ストレージシステム開発センタdvd開発部
-
荒井 孝雄
株式会社日立製作所 映像メディア研究所
-
野口 敬治
株式会社日立製作所映像メディア研究所
-
尼田 信孝
株式会社日立製作所映像メディア研究所
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