民生用ディジタルVTRの画像圧縮方式 : ADRC(<論文特集>記録と伝送における高能率符号化)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
民生用ディジタルVTRにおける画像圧縮方式は, VTRとしての特殊再生機能・編集機能等から来る制約条件を満足し, しかも, 民生用としてのロバスト性を持ったものでなければならない.これらの条件を満たすものとして, ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)を開発した.ADRCは, 画像の持つ局所的特徴としてブロック内ダイナミックレンジを定義し, 主にレベル方向の冗長度を適応的に除去するもので, 空間方向のエラー伝播が少なく, VTRへの応用に適した方式である.また, ADRCはダイナミックレンジに適応してビット割当てが決まるので, エンコードでの発生情報量の制御が容易で, VTRの特殊再生機能も実現できる可変長符号化方式となっている.ディジタルコンポーネント信号の圧縮シミュレーションを行い, 25Mb/sで良好な復元画像を得ることを確認した.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1989-10-20
著者
-
高橋 健治
ソニー
-
矢田 敦雄
ソニー株式会社ブロードキャストカンパニーデジトロニクス開発部
-
近藤 哲二郎
ソニー
-
近藤 哲二郎
ソニー株式会社情報処理研究所第1部
-
藤森 泰弘
ソニー
-
藤森 泰弘
ソニー株式会社総合研究所AV技術研究部門
-
高橋 健治
ソニー株式会社総合研究所AV技術研究部門
-
近藤 哲二郎
ソニー株式会社
関連論文
- 2-2 圧縮技術(2.ノンリニア編集システムを構成する技術)(ノンリニア編集)
- 4)ADRCの将来の民生用ディジタルVTRへの応用(録画研究会)
- ADRCの将来の民生用ディジタルVTRへの応用
- 4)民生用ディジタルVTRの圧縮方式 : ADRCの改良(画像情報記録研究会)
- 民生用ディジタルVTRの圧縮方式一ADRCの改良一
- 民生用ディジタルVTRの画像圧縮方式 : ADRC(記録と伝送における高能率符号化)
- 時変ユーザインタフェース
- リアル感の創造技術 : ディジタル・リアリティ・クリエイション
- 4)適応型ダイナミック・レンジ符号化(録画研究会)
- 適応型ダイナミック・レンジ符号化 : テレビ信号高能率符号化の一方式
- 7-16 誤り訂正LSIの一構成法