衛星放送波によるアンテナ利得およびG/Tの測定
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概要
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衛星放送受信アンテナの利得および受信装置のG/Tの測定においては, 大地および周囲の建造物による反射波の影響を受け易く, 測定誤差が生じる.また, 送受信点間距離が充分大きくない場合には測定結果に誤差が生じる.衛星放送波をアンテナ測定に用いれば, このような問題を生じないが, 微弱電波であるため受信機雑音が優勢となり正確な測定は困難である.そこで周波数変調波の変調成分を打ち消し, 無変調波に変換することによって, 衛星放送波を用いてアンテナの利得および受信装置のG/Tを測定する方法を求めた.従来, アンテナ利得およびG/Tの測定場所を得ることは容易でなかったが, 本測定法によれば測定場所の選定が容易となる.実際の測定では校正された地上測定サイトでの測定結果との偏差が, アンテナ利得で0.1dB程度, G/Tで0.3dB程度であり, 本測定法により高精度な測定値が得られることが確かめられた.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1986-03-20
著者
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