照明光の補正によるダイナミックレンジ圧縮法
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概要
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本稿では, 限られたダイナミックレンジを持つ映像機器において, 入力画像のダイナミックレンジが機器の性能を大きく上回る場合にも, コントラストの低下を最小限に抑えて, 高画質な再現画像を生成することを可能とする新しいダイナミックレンジ圧縮法を提案する.本方法では, 人間の視覚特性に基づき, 入力画像より照明光に起因する画素レベルの変化を抽出し, これを補正することにより局所的なコントラストを保存したまま全体のダイナミックレンジを圧縮する.照明光の成分はマルチスケールの非線形フィルタによって抽出されるが, これにより, 演算量の削減と異なる照明条件の境界部における抽出精度の向上を実現している.多重露光により得られた自然画像を用いたシミュレーションにより, 従来法に対する本手法の優位性を示す.
- 2001-09-21
著者
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上田 和彦
ソニー株式会社ssアーキテクチャセンターデジタルシステム開発室
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緒方 昌美
ソニー株式会社SSアーキテクチャセンターデジタルシステム開発室
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土屋 隆史
ソニー株式会社SSアーキテクチャセンターデジタルシステム開発室
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窪園 猛
ソニー株式会社SSアーキテクチャセンターデジタルシステム開発室
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緒形 昌美
ソニー株式会社S&Sアーキテクチャーセンター
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