X線平面検出器の構成と特性
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概要
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1990年代後半からX線診断装置において平面検出器の開発が急速に進展してきた。X線検出素材と2次元マトリクスのTFTアレイを組み合わせた構造を有し、X線エネルギーにより発生した電荷をTFTによるスイッチング走査で外部に取り出すことがこの検出器の特徴である。X線検出方法にはX線を直接電荷に変換して取り出す方法(直接変換)と、シンチレータを挟んで光子を電荷に変換する方法(間接変換)がある。いずれも薄型、軽量という機械的利点の他に、画像の基本性能(DQE, MTF, 残像など)が従来の映像系に比べて向上するため、今後の医療の大きな進展の原動力になると期待されている。本稿ではこの検出器の構造、読み出し方式などのハードウェア技術、及び特に直接変換における画像特性について述べる。
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 2001-02-23
著者
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