光ファイバー通信用測定器
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概要
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光ファイバは低損失・広帯域な伝送特性に合せて, 軽量・細径, 無誘導といった多くの特長を有しており, 今後の有線伝送路の本命として期待されている。伝送路としての光ファイバの特性は主として光損失及びベースバンド伝送特性により決まる。光損失は光ファイバ中を伝搬する光の減衰量を表わし, 一般に光の波長によって変化する。例えばGI形マルチモードファイバの0.85μmにおける損失は, 2〜3dB/km1.3μmにおける損失は0.5〜0,7dB/kmという値が実現しており, ほぼ理論限界に近くなっている。ベースバンド伝送特性は光の強度変調信号が光ファイバを伝搬する間に, いかに減衰し, 位相変化を受けるかを表わすが, 一般に位相変化は小さいので, 振幅特性のみを問題としているGI形マルチモードファイバのベースバンド伝送特性の主な要因はモード分散であるが, そのほかに材料分散, 構造分散, モード変換等があり, 使用波長によっても異なった特性を示すことが解明されている。ここでは光ファイバ通信ジステムにおける各種の測定項目の内, 主として, 光ファイバの諸特性の測定〜光損失の測定, ベースバンド伝送特性の測定, 損失波長特性の測定, 障害点の探索測定〜等について, その概要を紹介する。
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
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