大型エレクトロクロミック表示素子(<論文特集> 平面型ディスプレイ技術)
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概要
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エレクトロクロミック表示素子(ECD)は電荷制御型の素子であるため大型化すると表示電極および対向電極への給電電極抵抗が応答を支配することになり, その応答速度は低下する.a-WO_3/LiClO_4-PCを用いた大型のECDにおいて, 表示電極の給電電極に厚膜印刷したAgリードを利用できるように素子構造を改良するとともに, 対向電極の給電電極にはTi薄膜を採用することにより応答性能の向上を図った.51cm^2の5×7ドットマトリックスの素子で8〜10mC/cm^2の着色濃度で25℃において数百msの応答速度を得た.また, 定電圧駆動において0〜60℃の温度範囲では注入電荷の変動が±15%以内に抑えられたことにより実用上温度補償なしでの定電圧駆動が可能になった.さらに, 専用のドライバICの開発を行い, コンパクトなモジュール化を達成した.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1986-10-20
著者
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