次世代遺伝子治療薬の開発基盤研究
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概要
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1990年,米国において初めて臨床研究が行われた遺伝子治療は,現在では世界で3000名を超える患者に施行されている.この中で,治療効果が認められたプロトコールも散見されるが,必ずしも満足すべき結果は得られていない.その最大の原因は,遺伝子導入技術の根幹をなすベクターが必要とする要件を十分備えていないことにある.したがって,今後の遺伝子治療の実用化と一層の進展に向けての最重要課題の1つは,従来のベクターが抱える安全性面,機能面での問題点を克服した新規ベクターを開発することである.そこで著者らは,既存のベクターでは最も遺伝子導入効率が優れているアデノウイルスベクターの長所を活かしつつ,問題点を克服し,新たな機能を付与した次世代アデノウイルスベクターの開発研究を進めている.
- 社団法人日本薬学会の論文
- 2003-09-01
著者
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