インフルエンザ治療におけるオセルタミビル投与期間に関する再受診率及び薬剤経済学的評価
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概要
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インフルエンザは毎年日本国内において12月から3月の間に大流行し,小児ではインフルエンザ脳炎・脳症を,高齢者では肺炎などの重篤な合併症を引き起こす危険性のある呼吸器系感染症である.近年,インフルエンザウイルスの特効薬となるノイラミニダーゼ阻害剤が開発され,インフルエンザ治療においても特異的な薬物治療が行われるようになり,治療効果も格段に向上した.現在日本国内で臨床使用されているノイラミニダーゼ阻害剤は内服薬のオセルタミビルと吸入薬のザナミビルの2剤である.2002年度のインフルエンザ流行シーズンにおいては,オセルタミビル製造供給メーカーによる供給計画の狂いと,前年より1ヵ月早いインフルエンザの流行により,オセルタミビルの供給滞り問題が発生したことから出荷調整が行われ,全国的にノイラミニダーゼ阻害剤の在庫不足に陥った.いずれの薬剤も保険適応は5日間処方であるが,全国各地の医療機関において,2日又は3日間処方により在庫不足に対応せざるを得ない状況が多くみられた.そこで,本研究においては,オセルタミビル供給滞りに伴い,短縮処方された患者の医療費及び治療効果について,適応の5日間処方患者と比較検討した.
- 公益社団法人日本薬学会の論文
- 2003-10-01
著者
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