ラット顎下線の酸素摂取におよぼすイソプロテレノールの連続投与の影響
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概要
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isoproterenol処理を受けたラット顎下腺の酸素摂取におよぼす各種薬物の影響を検討した。isoproterenol (2.5mg/100g weight/day s. c., for 6 days)の連続投与によって顎下腺の重量は未処理のものに比べて2.65倍の増加を示した。処理組織における酸素摂取はAdrenaline, Noradrenaline, phenlephrine,およびpilocarpinの添加によって増加したが,酸素摂取levelは未処理の組織の場合に比較して低かった。一方,isoproterenolおよびsubstance Pは,未処理組織の酸素摂取を有意に増加させたが,isoproterenol処理組織の酸素摂取に影響しなかった。未処理組織におけるadrenalineの効果はphentolamineおよびPropranololの添加によって抑制された。しかしながら,処理を受けた組織ではphentolamineによって抑制されたがpropranololでは抑制されなかった。未処理組織および処理組織におけるpilocarpineの結果はatropineによって抑制された。これらの結果からisoproterenolの連続投与は酸素摂取と関連を持つα-およびβアドレナリン受容体,ムスカリソ受容体ならびにペプタイド受容体の変化を惹起することが示唆された。
- 駒沢女子大学の論文
- 1981-12-08
著者
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