3 化発生地帯の桑園におけるアメリカシロヒトリの生態 : I. 世代別の終齢幼虫頭幅, 蛹体重および卵塊サイズ
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概要
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関東地方の3化発生地帯の桑園においてアメリカシロヒトリの終齢幼虫頭幅, 蛹, 卵塊サイズを世代毎に調査した.また, 当地のアメリカシロヒトリを材料として飼育実験を行った.1.幼虫の経過齢数をクワ, サクラ, ケヤキで飼育して調査したところ, クワでは大部分が6齢で蛹化したのに対し, ケヤキでは全個体が7齢で蛹となった.蛹体重はクワが最も重く, サクラ, ケヤキの順であった.2.桑葉で飼育した場合, 給与桑の生育時期や葉齢によって齢数は異なり, 概して春∿夏の葉で飼育すると秋の葉で飼った時より齢数は少なかった.また, 葉齢の若い葉を給与した時の方が老化葉で飼った時より齢数は少なかった.3.野外に発生した終齢幼虫の頭幅は, 第3世代では大型化する傾向が認められた.4.雌の蛹体重は, 第1世代が重く, 第2世代非休眠蛹は軽かった.5.卵塊サイズは, 第2世代が大きく, 第3世代, 第1世代の順となった.
- 1981-12-25
著者
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