芳香族置換基を有するフラーレン誘導体の光化学反応性と電子状態(感光性フィルムの新規応用と今後の展望・一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1, 6-N-アリールアザ-[60]フラーロイド(1)から1, 2-N-アリールアジリジノ-[60]フラーレン(2)への光転位反応速度はN-アリール置換基により約3000倍の違いが有ることが判った。1, 6-N-置換フェニルアザ-[60]フラーロイド(1)と1, 2-N-置換フェニルアジリジノ-[60]フラーレン(2)の場合、その光転位反応速度はN-置換フェニル基上のメチル基の置換様式に大きく依存し、その速さは2, 6-ジメチルフェニル基(1d)>2-メチルフェニル(1b)>フェニル(1a)>4-メチルフェニル(1c)の順となった。反応速度の違いはN-フェニル置換基とC_<60>部位との立体相互作用により励起状態が通常の三重項状態と分子内電荷分離型三重項状態の間で切り替わる為であると考えられる。
- 2005-10-21
著者
関連論文
- 繊維工業への光プロセスの利用とその展開:綿布の環境調和型光漂白法の開発
- 紫外線による木綿の漂白
- 綿布の省エネ型ハロゲンフリー光漂白装置の実証試験
- 非塩素系薬剤を用いた布帛の環境調和型光漂白法の開発--レーザーを用いた探索研究から実用化に向けての研究開発事例 (特集 光が繊維を変える Part-4)
- 光化学反応とその繊維加工プロセスへの利用
- 芳香族置換基を有するフラーレン誘導体の光化学反応性と電子状態(感光性フィルムの新規応用と今後の展望・一般)
- 研究室発2!! NEW技術シーズ(第2回)光プロセスと装置:綿布の環境調和型光漂白法の開発
- レーザー反応の特徴と繊維工業への応用
- レーザーによる染色加工 : 総論
- レーザーの特徴と繊維工業への応用 (特集 ドライプロセスによる繊維の改質加工(1))