眼の画像観測機構の応答特性を利用した視覚疲労の評価
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概要
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テレビを見たり,VDTを用いた作業により生じる視覚疲労の程度を評価する方法を提案することを目的に,提示条件・観察条件を変化させた疲労生成実験と赤外線オプトメータの内部視標を用いた疲労判定ステップ・ランプ検査を組み合わせた実験を行った.視覚疲労を生じさせるのに用いた画像は,一定の視距離に置かれた複数の運動成分を含む多重運動画像(平面画像)であり,注意の向け方を変化させて実験した.その結果,(1)注目を必要とする画像観察条件では,調節誤差と視覚疲労の程度は逆比例の関係になること,(2)疲労判定ランプ試験に於ける調節応答と瞳孔応答の間に同期のズレが発生すること,(3)調節応答と瞳孔応答の相互相関係数が最大になるラグ時間の絶対値(絶対ラグ時間)と視覚疲労の程度は逆比例関係にあることが明かとなった.以上の結果は,疲労判定ランプ試験に於ける絶対ラグ時間(調節応答と瞳孔応答間の同期のずれ量)が被験者の意志の影響を受けにくい,より客観的な疲労判定尺度として利用可能であることを示唆する.
- 2002-07-12
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