バリ島の影絵人形芝居ワヤンにおける人形の手の表現と役割(「手」及びヒューマン情報処理一般)
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概要
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本研究は、インドネシア、バリ島の影絵人形芝居ワヤンwayangで用いられる影絵人形の「手」に焦点を当て、ワヤンにおけるその表現と役割について明らかにすることを目的とする。バリのワヤンで用いられる牛革製の影絵人形の大半は、腕の部分だけが、肩と肘を支点にして動く構造になっている。本論では、ワヤンにおいてこの人形の手が表現するものを、機能的な動きの表現、無意識的な動きの表現、感情の表現の三つに分類し、それぞれの側面について記述した。その結果として、影絵人形の手は、その手による主体的、機能的行為を担う役割と、発話することなく「何か」を語る役割をもつことを明らかにした。
- 2005-10-13
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