強磁性体中を伝搬する超音波による現象とその応用
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概要
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金属磁性材料中に縦波超音波を伝搬させるとき、逆ひずみの効果によって超音波の周波数を持つ磁界が試料中に発生する。この現象は超音波の進行波と反射波を干渉させ定在波を発生させるとより顕著に観察される。定在波が発生したとき磁界は検出コイルによって誘導起電力として容易に検出することができる。超音波の周波数を持つ磁界の振幅は、金属磁性材料の実効磁界と残留応カに依存する。このことを利用して試料棒中の実効磁界と残留応力を評価することができることを示す。一方、ニッケルフェライト棒に超音波を送出した場合、誘導起電力は印加磁界の増加とともに増加し最大値に達するが、さらに磁界を増加すると小さい極大値を示す。この現象は磁気共鳴の一種だと考えられるが、そのメカニズムを検討する。
- 2002-08-02
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