画像と周囲の枠組みの大きさが画像の印象評定に与える影響(「感性情報処理の基礎と応用」及びヒューマン情報処理一般)
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概要
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被写情景と情景範囲が同じ画像であっても, 画像自身の縦横比や大きさの違いによって画像から受ける印象は変化する。では, 画像を取り囲む枠組み(額縁)の縦横比や大きさの違いも, 画像の印象に影響するのであろうか。本実験では, 画像の印象に及ぼす額縁の大きさの効果を検討するため, 額縁と画像の関係を4条件((1)額縁なしで画像の大きさが変化, (2)額縁の大きさが一定で画像の大きさが変化, (3)画像と額縁の面積比が一定で, 双方の大きさが変化, (4)画像の大きさが一定で額縁の大きさが変化)で各3水準に変え, 広視界感・伸張感・奥行感・安定感・全体的な好ましさの印象を7段階で評定した。その結果, 条件(4)において, 広視界感と奥行感では額縁の一番小さなサイズの方が額縁無しの画像よりも印象が増大し, 広視界感, 安定感および好ましさの印象では, 額縁が小さいほど印象が増大した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-12-08
著者
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