シングルマザーの周産期における医学的および社会的要因の検討
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概要
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1994年5月に開院後, あおもり協立病院で2003年12月までに3,700件の分娩を取り扱った。そのうち, シングルマザーは71名(1.9%)であった。この71名のシングルマザー群と婚姻妊婦群(対照群)3,629名について, 医学的および社会的リスクファクターを比較検討した。調査項目は, 初産, 早産, 低出生体重児, 低アプガースコア, 臍帯動脈血のアシドーシス, 新生児搬送, 若年妊娠, 帝切分娩, 吸引分娩, 死産, 双胎, 後産期出血, クラミジア・トラコマチス陽性, 腟内B群溶連菌培養陽性, 細胞診異常, マイクロゾームテスト陽性, 入院助産制度の活用, 飛び込み分娩, 経済的問題を抱えた症例(入院助産制度活用者+支払い延期者)の19項目の出現頻度である。このうち両群間で有意差を認めたものは, 入院助産の活用, 飛び込み分娩, 帝王切開, 経済的問題, 若年妊娠, クラミジア・トラコマチス陽性, 細胞診異常の7項目である。シングルマザーの分娩例については周産期において社会的および医学的ハイリスクであり, より個別的なケアが必要であると思われた。
著者
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