母子保健サービスに対する受益者の評価 : F県における2市の比較
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概要
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F県にある2市が提供している母子保健サービスを利用した受益者, A市818名, B市350名を対象に, サービスに対する改善と育児支援に関する資料を得ることを目的に調査を行った。調査期間は平成15年6月〜平成16年3月で, 3歳児健診を受診し, 調査に同意の得られた母親または父親に調査票を配布し, 郵送法で回収した。調査内容は両市が提供しているサービスについての利用状況, 満足度, 改善要望および育児困難時の対処方法などである。調査結果は, 1)対象者の属性は両市ともほぼ共通していた。2)利用度が最も高いのは, 両市とも1歳6ヵ月児健診であった。3)利用されたサービスの満足に関しては, 満足度の順位には違いがみられたが, 両市とも全体的に高い傾向であった。4)現行のサービスについての改善要望は, 両市で相違がみられた。5)育児困難時の対処方法は, 両市とも共通しており, 「夫婦で相談」「友人や近所の人に相談」が上位を占めていた。以上の結果から, 今後のサービスの改善点や育児支援の方向性が示唆された。
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