オートノミック・コンピューティングにおける共通イベントフォーマット : 標準化作業への取り組みとその実装(自律協調システム, 自律協調システム及び一般)
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概要
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現代社会の重要な基盤の中に組み込まれているITシステムは、様々なベンダーから供給される多種多様なハードウェア、ソフトウェアから構成されている。このように複雑な異機種混合環境でのシステムの振る舞いを人間が把握し管理することはますます難しくなりつつある。そこでシステムの構成要素が個々に自律的な動作を行い、システム全体としての自律動作と自己管理を実現することがこの複雑性問題への解になると考えられる。そのオートノミック・コンピューティングヘの取り組みの第一歩として、システムの構成要素の状況を通知する「イベント」の共通フォーマットの標準化は必須である。IBMはそのフォーマットとしてCBE(Common Base Event)を提案し、OASISにおいては2005年3月にCBEをベースにしたWEF(WSDM Event Format)が採択された。今回の発表ではその共通イベントフォーマットの標準化作業への取り組みを紹介するとともに実際のシステムヘの実装について述べる。
- 2005-12-09