過去完了形の機能的考察

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概要

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• 本稿では過去完了形を文の内部においてではなく，段落内において機能的に分析し，その機能は，個々には「背景化」・「フラッシュバック」・「視点の先回り」などで説明できるが，全体としては「局面の切り換え指示」という概念により統一して説明できる事を示す。また過去完了形にはレトリック及び関連性のような語用論的概念の占める役割が重要であることを論じる。This paper aims to analyse the pluperfect not formally but functionally.We will refer to such terms as“backgrounding”,“flash-back”or“shift of reference point”for the description of the function of the pluperfect.We will show that these functions can be integrated as“change of phase”effect.We will also show the importance of pragmatic concepts such as relevance and Leech's Principle of Textual Rhetoric in choosing the pluperfect rather than the past tense.

• 大阪教育大学の論文

著者

• 家木 康宏

  大阪教育大学教養学科欧米言語文化講座

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