新しく開発した等運動性筋力強化訓練装置(リハメイト)による臨床的研究
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概要
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四肢の筋力の評価と筋力強化訓練が可能な装置を開発したリハメイトと名づけた。この装置により等運動性筋力強化訓練が可能である。また高度のコンビュータ化により正確な筋力評価やセラピストの仕事の一部の代行が可能である。このリハメイトを運動器疾患や外傷および神経麻痺などで筋力低下を来した60名の患者に用いその臨床治療成績を検討した。変形性関節症や外傷など病変が局在するものでは経時的に良好な筋力の増加が認められた。慢性関節リウマチや神経麻痺による筋力低下では経時的な筋力の増加が認められたが変形性関節症ほどではなく,同じ筋力強化訓練を行なっても原疾患によって,また年令によっても治療効果が異なることが具体的に証明された。リハメイトの臨床応用において副作用等は全く認めなかった。運動療法のプログラムの中にリハメイトを取り入れることにより,より効果的な治療が行なえると考えられる。