182. 骨塩量測定法の比較検討(骨塩量測定)

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概要

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MD法では中手骨皮質が、QCTでは腰椎椎体海面骨が、そしてDEXAでは腰椎椎体皮質が主な測定対象となるため、このような相関関係を示したと考えられます。QCTでは、主要な骨代謝の場である海面骨のみを測定対象としており非常に有用であるが、重症の骨粗鬆症では骨髓脂肪含有比率が高くなり、0以下を示す症例がある。またCV%も著しく大となるため、このような症例の経過観察には不向きである。今回の比較によりMD法は、実際に病変となる脊椎や大腿骨頸部などを測定対象としていない弱点はあるものの、DEXAとの相関も比較的良好であり、なおかつ脂肪などの軟部組織の影響を受けないなどのメリットがある。代謝性骨疾患を持つ患者が、骨塩量測定のための装置を持たない医療機関を訪れることが非常に多い中で、MD法であれば比較的簡単に骨量を評価でき、注意深く行うことで十分臨床応用に耐え得るものである。
社団法人日本放射線技術学会の論文
1992-02-01

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