4.次世代CTの技術的諸問題について(螺旋CTスキャンの技術的諸問題)
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概要
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次世代CTでは, より高速なスキャン, 短時間で広い範囲をカバーできること, そしてスライス方向への分解能を向上させるためにスライス厚を薄くすることが求められる.現在考えられるものとして, 電子ビームスキャナ, 高速のヘリカルスキャナ, 及び二次元検出器を持つコーンビームスキャナを挙げ, 技術的諸問題を論じた.電子ビームスキャナは, 次世代CTとして最も近い位置にいる.しかし, スキャン当たりの線量が少ない.大電流を制御する技術の開発を必要としている.高速のヘリカルスキャナのためには, 高速回転に耐えるX線管球と架台が必要であり, 容易ではない.マルチスライス検出器を使ってスライス方向への分解能を向上させる方向に進むと思われる.二次元検出器を持つコーンビームスキャナでは, 数秒で30cmの範囲をスキャンするというシステムも将来可能に思えるが, 中心スライスから離れるにしたがって画質が劣化することは避けられない.
- 公益社団法人日本放射線技術学会の論文
- 1996-03-01
著者
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