母材の性質が熔着部の強さに及ぼす影響(豫備實驗報告)
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概要
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本研究の目的は, 熔接部の強さが母材の性質によつて如何なる影響を受けるかと云ふ事を明かにせんとするものであつて, 母材としては普通軟鋼及び構造用新特殊鋼(デー鋼)の2種を用ひてゐる。實驗方法は特徴を異にせる電極棒3種を選び, 同一の棒で夫々軟鋼及びデー鋼を熔接し, 兩者の強度試驗結果を比較する方法をとつてゐる。今囘の實驗は本研究の豫備實驗であつて, 接手の種類としては衝合熔接及び各種隅肉熔接に亘つてゐるが数が少く小規模である。實驗の結果より, 同一の電極棒でも軟鋼を熔接した場合よりデー鋼を熔接した場合の方が幾分強いと云ふ事を確め得てゐる。只其の定量的の問題及び原因等に就ては, 今後の研究に讓り茲には觸れてゐない。
- 社団法人溶接学会の論文
- 1942-11-25