銅バッキングプレートへの摩擦撹拌接合(FSW)の適用
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概要
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摩擦撹拌接合(FSW : Friction Stir Welding)は1991年にイギリスのTWIで開発されてから主にアルミ合金の接合に適用され,アルミ接合の分野では確固たる地位を築きつつある.これは他の金属に比べ接合が比較的容易であったためと潜在的な開発ニーズが多くあったためと考えられる.一方,他の金属に関しては,技術的な困難さから製品化まで至った例の報告は少ない.当社では,他の溶接法に比べひずみが少ないというFSWの優位性に着目し,当時まだ実用例のなかった銅のFSWを大型水冷板(バッキングプレート)へ適用することを検討した.銅はアルミよりも硬く,接合温度も高くなるため,アルミにはない課題が発生したが,現在では諸問題を解決し2001年から量産化を果たしている.本稿ではFSWを銅に適用した結果の紹介をしたい.
- 2003-09-05