有明海湾奥部での貧酸素水塊形成要因についての一考察
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概要
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有明海湾奥部の佐賀県西部では, 1980年から夏季に貧酸素水塊が発生しており, 環境省調査でも2001年夏季に諫早湾央で2mg L^<-1>を下回る貧酸素水塊を確認している。貧酸素の主要因である底泥DO消費速度実験を行ったところ, 泥質性二枚貝のサルボウガイが生息する実験系は生息しない実験系に比べて2倍強の速度となっていることから, 仮にサルボウガイの生息する湾奥部浅海域で貧酸素水塊が発生する際には, サルボウガイの呼吸が少なからず寄与している可能性が示唆された。
- 2005-05-05