結婚飛行時におけるクロオオアリの行動について
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概要
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1.京都大学植物園でクロオオアリの結婚飛行について働きアリの行動に注目しつつ観察を行った.2.巣口付近の働きアリにはビニール・ラッカーで番号を付けて個体の識別をして行動を観察した.3.一回目の結婚飛行は1970年と1971年のいずれも5月20日前後に見られその時刻も晴天時には14 : 30-15 : 00と両年で一致した.4.羽アリが巣口に現われた日(5月10日頃)から巣立ち(5月20日頃)までを雄の行動によって5段階に分け, それぞれにおける働きアリ, 雄, 雌の空間的位置関係, 行動, 干渉について記載した.5.羽アリが巣口に現われ始めると餌の採集活動を行う働きアリの個体数が減少し, 小石を巣から運び出す働きアリと巣口を見廻る働きアリが増加し, これらの働きアリの個体間に分業を行う傾向が見られた.
- 日本昆虫学会の論文
- 1973-09-25
著者
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