2次元渦モデルによる音響トモグラフィーのコンピューターシミュレーション
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2次元渦モデルを用いて沿岸音響トモグラフィーのコンピューターシミュレーションを行った。水平スケール5km×5kmの観測海域に,それぞれ4,5,7,9個の音響送受信局を配置した場合に得られる双方向の伝播時間データを,減衰型最小二乗法を用いて解析することにより潮流渦場の再現を試みた。具体的には,L曲線法を適用して,誤差の大きさと解の大きさをバランスよく最小化するように,減衰型最小二乗法に現れる重み係数を決定した。さらに,このインバース法の有効性を評価するため,いろいろな波数スペクトルをもつ2次元潮流渦場を仮定し,種々のランダム誤差を加えた伝播時間差データから,その分布を実際に再現することができるかどうかを調べた。その結果,5個あるいは7個の音響送受信局を対象海域の周辺に配置し,最適な重み係数を選択することで,与えられた潮流渦場の再現が可能であることが分かった。
- 日本海洋学会の論文
- 2002-03-05
著者
-
朴 在勲
Graduate School of Oceanography, University of Rhode Island
-
朴 在勲
Graduate School Of Oceanography University Of Rhode Island
関連論文
- 沿岸音響トモグラフィー
- 日本沿海予測可能性実験--奄美大島西方PNラインにおける予備実験
- 沿岸音響トモグラフィによる潮流渦観測データの解析
- 2次元渦モデルによる音響トモグラフィーのコンピューターシミュレーション
- 日本海における流速場音響トモグラフィ観測 (総特集 日本海の大気海洋相互作用と表層海況・気象変動)