台風6804号による黒潮の変化
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概要
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台風6804号の通過前後の7月19日から8月1日にかけての約12日間に四国から紀伊半島にかけて行った黒潮を横断する2回の海洋観測から, 紀伊水道沖の黒潮は約55km北上し, 流軸流速は1.08ms^<-1>減少した。これに伴い黒潮の沿岸側で水温, 塩分と水位の上昇, 沖合側で水温, 塩分の低下が見られた。他の海洋観測資料によると, 台風6804号の通過に伴う黒潮の流速の減少は四国沖から紀伊水道で見られた(日向灘沖についてはデータ不足でわからない)が, 11月には黒潮の流速は80%程度まで回復した。しかし潮岬以西における変化とは異なり, 遠州灘沖では黒潮は7月から台風通過後の8月にかけて流向が東北東から東南東に変わり, 流速も大きくなり, 9月以降は8月に比べて流速が小さくなるという変化を示した
- 2001-03-05
著者
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