津軽地方の農業発展に対する地質学の応用について
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概要
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現段階では,津軽農業の一層の発展の鍵となつているのは,用水確保を前提とした土地改良事業であると云われている.用水確保の手段として,十和田湖からの導水,中規模程度のダムの新設が計画されているが,地質学的に考察するならば,受益地にとつてもつと身近なところに,即ち,既存の皿池群の価値の再認識,新設ダム適地を多数認めること,地下水が相当豊富であること等に新規水源としての可能性を発見できる.特に,平野部の浅層地下水に関する調査研究は,合理的な用排分離の設計や土壌改良等に資することが多いであろう.
- 一般社団法人日本応用地質学会の論文
- 1962-07-31
著者
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