磁場を利用した無拘束生体情報の計測
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概要
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科学技術の発展にともない微小磁場の信号を捉えることができるようになった.このため心臓の電気的活動は心磁図として,脳のそれは脳磁図として,筋のそれは筋磁図として無拘束に計測できる.次に,これまではX線による人体各部の組織像を撮影していたが,悪影響のため長時間の計測は不可態である.しかし,磁場とラジオ周波数を生体に与えることによりえた核磁気共鳴から緩和時間が計測できる.この緩和時間をコンピュータにより結合して像ができる.この像はX線で得た像とほとんど変わりなく,また長時間の計測でも生体に対する影響はほとんど認められない長所がある.また,磁場を用いた神経刺激により興奮の伝播速度が計測できる.電気刺激では被検者に可成りの苦痛を与えるが,磁場刺激ではそれ程の苦痛はもたらさない.さらに,磁場が強いときには,大動脈の血流による起電力を表面電極で計測している.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-09-05
著者
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