NLMS法を用いた2次元適応Volterraフィルタに関する検討

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概要

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我々はこれまで、適応Volterraフイルタ(AW)の適応アルゴリズムとして、LMS法を用いてきた。しかし、LMS法には入力信号の固有値が既知でなければステップゲインの上限が決まらず、必要以上に小さくしてしまい収束速度が遅くなるという問題点がある。さらに、入力信号のパワー変動のため、同定が困難になる等の問題点があった。これらの問題点を解決する手法として、NLMS法がある。この手法の利点は、入力信号のパワー変動に強く、最適なステップゲインを収束条件により容易に得られるということが挙げられる。しかし、NLMS法の考察は線形システムでのみ行なわれてきた。そこで、我々はこのNLMS法を2次元AVFに拡張し、この手法をE-NLMS(Extended-NLMS)法と呼ぶことにする。更に、本手法をスピーカシステムのVolterra核の同定に応用し、その結果を報告する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-09-05

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