OPC用素材の現状と動向
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
電子写真は1938年カールソンにより発明され、以来Se,Asなど無機感光体体材料を搭載した多くの複写機が実用に供されてきた。OPCの研究は1950年代の後半から始まり、70年代後半にシート製品が、そして80年代にはいって感光体ドラムが開発されると急速にその製品群は増えた。初期のOPCはSe,AsSeなどの無機感光体の代替の色彩が強く、コピースピードは10/分以下、耐刷性も1万枚以下といったもので専ら低速機に供せられていた。その後の進歩は著しく感度は図1に示す如く無機素材を大きく上回り、耐刷性も5〜10万枚が普通の事として発表されている。将来的には80枚/分を越える高速機の一部にアモルファスSiを残すものの残りはOPCになると予想されている。本稿ではOPC材料の概要を述べるとともに我々の開発したレーザープリンター用素材について報告する。
- 1995-09-05