PMLを用いた室内の3次元電界強度分布予測解析

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概要

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近年、建築空間内における電磁環境は悪化している。室内の電磁環境を効率よく改善するためには設計前の段階において、対象となる空間の電磁強度分布や電波伝搬性状、周波数特性などを予測する事が必要不可欠である。 FD-TD法は、マクスウェルの方程式を差分化する解析手法であり信頼性も高い。また解析領域を方形のセルで分割する為、曲線や曲面が少ない室内空間は解析対象に適している。しかし、FD-TDで室内の解析をするには吸収境界条件が必要である。 Berengerにより提案されたPML吸収境界条件は入射角、周波数に依存せずに効率よく吸収が可能な画期的な境界条件である。本報告では、このPMLを3次元FD-TDに適用し、室内の電界強度分布解析を行った。また、実測値との比較を行い解析の有効性を示すとともに、設計変更を加えた場合の予測解析も行った。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-08-13

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