EUにおける安全法制と国際規格の考え方
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概要
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EUや米国の化学工業に於ける安全管理の方式は, セベソ指令を境にして劇的な変貌を遂げた. つまり伝統的な注意義務遵守をべースにした「規制型」から, 「危険管理型」へと移行した為である. また責任規範についても, 従来の過失責任から無過失責任を指向した厳格責任へと向かっている. このような国際的な動向を受けて我が国でも, 伝統的な過失責任規範の体制が揺らぎ始めており, 民法709条(同様に国家賠償法1〜4条)に見られる「故意又は過失による〜」という条件が重視されるよりは, むしろ損害を発生させたこと自体が違法行為であり, 事業者側は逆に管理に過失が無かったことを立証する責務を負う方向にある. この様な背景の下で, 本講演では先ず国際的な安全法制の構造と, 我が国の安全法制の現状をレビューし, 問題点を整理して置きたい. この事がIEC1508(安全機能の国際規格)が必要とされる背景を理解することに繋がる.
- 1997-08-13
著者
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