適応可変速度誤り訂正回路の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
FAX、ファイル転送など非電話系のデータ伝送では、伝送品質を一定に保つため、伝送速度を落とすことにより、伝送品質を一定に保つ方法が種種検討されている。本提案する誤り訂正回路は誤り訂正のアルゴリズムにタイミング情報を入れることにより、上記目的を達成したもので、連続した任意の伝送能率にすることができるばかりでなく、無瞬断で情報の重要度に応じた回線品質を得ることができるようにしたものである。従来、この種の伝送能率の異なる信号を伝送する方法として、ディジタル伝送路を用いる場合は予め用意した伝送能率の異なる符号化回路と復号回路を切り替えることにより実現し、アナログ伝送路を用いる場合は予め用意した変復調回路を切り替えることにより実現していた。このため、予め決められた伝送能率のみの伝送となり、また無瞬断に切り替えることは非常に困難であった。以下、動的に任意の速度で伝送することが可能な適応可変速度誤り訂正回路を提案し、動作原理と特性を示す。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-09-26