勾配情報を用いた動領域抽出の検討

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概要

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動画像中の移動物体を抽出する場合、その前処理として画像の信号レベルのフレーム間差分に基づいて動領域を抽出する手法がよく用いられる。しかし、この手法では、抽出対象の信号レベルが近い部分で検出漏れ(中抜け)を生じるという問題がある。中抜けが小さい場合には膨張収縮処理等により欠落部分を充填できるが、中抜けが大きい場合は塗りつぶし処理を必要としハードウエア及び処理時間の増大をまねく。本報告では、このような問題点を軽減するため、従来の信号レベルの差分情報に加えて、信号レベルの傾き(勾配)の差分情報に基づいて動領域を抽出する手法について述べる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-09-26

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