経路探索による障害位置特定を行う推論機構
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概要
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交換システムや通信網で発生する障害に対しては、迅速で的確な措置が求められる。また、それは通信処理の多様化、複雑化に伴って、更に高度な障害処理機能が要求されている。これまでの故障診断システムは、主として観測される症状と故障原因を直接的に関連づけた知識を用いることが一般的である。しかし、先の大規模な交換システムでは、障害処理機能が充実し発生の頻度は少ないものの、網羅的な知識収集の限界や機構上の障害伝搬現象などにより、症状に対して障害位置が一義的に決められない障害が存在しうる。そのため障害探索においては、その探索過程にあわせた障害情報を動的に採取して障害を絞り込んでいくことが効果的である。本稿では、そのような障害探索を助ける柔軟性の高い推論機構構築の第一ステップとして、交換システムの機能ブロック間接続や通信網のノード間接続を想定したモデルを使用し、経路探索による障害位置特定を行う推論機構を提案する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-09-26
著者
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