スイッチングデューティ比50%で動作する周波数逓倍器

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概要

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E級周波数逓倍器は,E級動作条件によりスイッチング損失を減少させた周波数逓倍器である.従来のE級周波数逓倍器は2倍波出力器の場合E級増幅器のスイッチングデューティ比を25%とすることにより実現されていた.しかし,このような動作を行うためにはドライブ波形にも2倍波の成分が必要となり,真の意味での周波数逓倍器とは言い難かった.その後,Zulinskiにより,入力インダクタンスを有限とすることによりデューティ比を25〜50%まで変えうるような動作条件が示された.しかし,デューティ比50%時には出力がゼロとなるものであった.本研究では,入力インダクタンスの値をZulimskiのものより大幅に小さくし,シャントキャパシタとの間で動作周波数より高い周波数で共振を起こすような値とすることにより,E級周波数逓倍器がデューティ比50%で動作可能であること見い出し,解析および実験によって確認した.
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-09-18

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