オープンネットワークと企業セキュリティ
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概要
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インターネットやパソコン通信等のオープンなネットワークの発展は企業・組織における情報発信について大きな変革をもたらしつつある。今までの企業。組織における情報発信は1ヶ所あるいは限られた場所からの情報発信が主なものであり、また前もって十分に検討された内容のものが発信されてきた。しかしながら、インターネットやパソコン通信等のオープンなネットワークでは多くの個人や一部門での発信が可能になり、自由な立場でなんら制約も受けずに情報発信が可能である。現在、多くの企業・組織がドメイン名を取得しており、企業・組織内の個人が「user-id@企業名.co.jp」と言うIDを当然の事ながら取得し、インターネット等のオープンなネットワークでの発言や、ウェブでの情報提供が行われたりする。また、パソコン通信等でも多くの企業・組織が特別のフォーラム/会議室と呼ばれるものを開設し、自社の製品情報の提供やサポートを行っており、質問、苦情等に対処している。インターネットやパソコン通信等の環境も1つの社会を構成しているものであり、最近の急激な発展は少数の人々が参加をしていた従前の環境やクローズドなネットワークでの環境とは異なり、次第に現実の社会と同じ様な環境であると考えていく必要があろう。インターネットやパソコン通信などオープンなネットワークを利用する場合について、実際にどの様な問題が発生する可能性があるかを考察したい。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-09-18
著者
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