ATMネットワークにおける階居的符号化を用いた動画像配送

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画像情報を扱うネットワークアプリケーションは、伝送路の帯域や端末の表示能力、処理能力といった資源を多く必要とする。また、これらが稼動するネットワークでは個々の端末の持つ資源は不均一である。これらの端末で同じ画像情報を見ようとした場合、解像度が足りなすぎてはっきりと認識できなかったり、逆に端末の表示能力以上の情報をネットワーク上から持って来なければいけなくなり、長い時間待たされ、かつネットワーク資源も無駄に消費するといった問題が生じてくる。このような問題を解決するために報告者等は高精細な画像を空間階層化して分割し、ネットワーク上に効率よく動的に配置する事によって、表示端末の能力や利用目的に合った解像度の画像情報を得る事ができ、ネットワーク資源の利用効率を上げ、サーバの蓄積装置も効率的に使用できるようなデータベースを提案し、研究を進めている。本稿では画像の階層化がネットワーク資源や端末の能力差を吸収することの有用性を確認するために、コネクション毎にQoS設定の可能なATMネットワーク上に空間階層化した動画像のマルチキャストアプリケーションのプロトタイプを実装したので、これを紹介する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-09-18

ATMネットワークにおける階居的符号化を用いた動画像配送

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