地上および海・湖底上の自然γ線による伏在裂かの位置と間隙状態の検出法
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概要
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自然γ線の測定で, 被覆層下の伏在断層にある破砕部と開口部を簡便に検出する手法を提案する.この手法で, 破砕あるいは開口の程度を定量的に評価できる.この手法は, 地下水や温泉の開発適地の指摘, 諸土木工事における出水や落盤などの予測に役立つと考えられる.また, 繰り返して測定することにより, 崖崩れや地すべり, 地震の予測などに役立つことが期待される.さらに, この原理に基づき, 陸上用自動車測定装置と海・湖底用測定装置を試作し, 平野と海底で野外試験をした.その結果, この手法により指摘された裂か開口部と破砕部の位置と間隙の程度は, 既往文献で指摘されている想定断層とおおむね一致した.
- 1998-12-10